第1回再生医療抗加齢学会学術総会
日時 : 2 0 2 4 年 4 月 1 3 日 (土)
(会場)AP 日本橋
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント6F
(参加予定者)医師・歯科医師・獣医師及び医療関係者 (主催) 一般社団法人再生医療抗加齢学会
理事長挨拶
平成26年11月25日に、再生医療等に用いられる再生医療等技術の安全性の確保及び生命倫理への配慮を定めた法律として
「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が世界に先駆けて施行され、日本の再生医療は国家戦略的位置づけとして法的に整備され、
諸外国からも非常に注目されています。しかし、再生医療の臨床現場においては、「再生医療の安全性の確保等に関する法律」の範疇外となる
治療が数多く行われている、更に培養上清やエクソームなどに関しては法的規制が現状ではないため、品質管理・安全性、
その有効性について十分は検証がおこなれないまま、実施されているのが実情です。この現状を鑑みて、当学会は抗加齢医学に関連する再生医療の安全性や
有効性および倫理問題についての検証、再生医療従事者の教育・育成、市民に対する抗加齢医学に関連する再生医療の正しい知識の普及を行い、
再生医療等の安全で現実的な発展による新たな未来を創っていくことを目的とし、創設されました。今後、学 問的な議論を行い、抗加齢医学に関連する再生医療の普及に努めていく所存です。
関係各位のご協力をお願いいたします。
一般社団法人 再生医療抗加齢学会理事長 森下 竜一
胚は、受精卵が数回分裂し、100個ほどの細胞のかたまりとなったものです。この胚の内側にある細胞を取り出して、培養したものがES細胞です。ES細胞は他人の受精卵から作られた細胞であるため。移植すると拒絶反応がおきてしまう問題があります。また、生命の源である胚をこわして作るという倫理問題を含んでいます。
受精前の卵子から核を取り出し、皮膚など他の体細胞の核を移植して胚(クローン胚)を作り、胚の内側の細胞を取り出して培養したものをntES細胞といいます。ntES細胞は、患者自身の体細胞の核を持つため、拒絶反応はおきないと考えられています。ただし、卵子の提供を必要とするという問題があります。
皮膚などのからだのなかにある細胞に、リプログラミング因子と呼ばれている特定の因子群を導入すると、細胞がES細胞と同じくらい若返り、多能性を持ちます。このように人工的に作った多能性幹細胞のことをiPS細胞といいます。世界ではじめて作製した山中教授によって名付けられました。 その後、より安全で高品質のiPS細胞を作製するために様々な研究が進められています。iPS細胞は胚の滅失に関わる倫理問題もないうえ、患者自身の体細胞から作り出せば、拒絶反応の心配もないと考えられています。